看護師の海外ボランティアの参加方法

看護師が海外で働く一つの手段としてボランティア活動があります。
これまでにも、地震やハリケーンのような災害後の支援や発展途上国での支援活動などさまざまな活動は知られていましたが、東日本大震災以降、国内外でのボランティア活動への関心はさらに高まってきているといえるでしょう。

海外でのボランティア活動そのものに関心がある方だけではなく、北米やヨーロッパ、オセアニアなどの施設で、いきなり看護師として働くには少し不安がある方にも海外での保健・医療に関わるボランティア活動に参加することは、海外で看護師として活躍するための一つの入り口として有効ではないかと思います。

海外ボランティアの団体

看護師の場合、海外ボランティアに参加するための団体がいくつかあります。
そういった団体を通して参加することは最初の参加としてはおすすめです。

過去に参加した看護師の話も役立ちますし、何よりも海外での生活や治安など多くの情報をもっています。
まずは海外ボランティアの斡旋をしている団体の利用が現実的といえます。

国境なき医師団

海外でボランティア活動を行なっている団体のひとつに国境なき医師団があげられます。
国境なき医師団のホームページには求人内容や応募方法などの情報がありますので確認してみてください。

JICA(国際協力機構)

JICA(独立行政法人 国際協力機構)が実施している青年海外協力隊もよく知られています。
JICAは経験を積んだ人を対象としたシニア海外ボランティアの活動も実施しており、それぞれの活動についてホームページで紹介しています。

青年海外協力隊の活動は歴史もあり、参加した人のレポートも多く掲載されていますので、とても参考になると思います。
募集しているボランティア活動の内容や必要な書類の申請方法、どれくらいの期間が必要なのか、ということも含めた応募の方法や手順なども知ることができます。

募集前には説明会を全国各地で行なっていますので、参加して実際に話を聞くとより身近に感じられるのではないでしょうか。

NICE(日本国際ワークキャンプセンター)

国際ボランティアNGOのNICE(日本国際ワークキャンプセンター)は、国内外のボランティア活動を広く扱っています。
活動分野や地域別のワークキャンプ、中・長期のボランティア活動を検索できますので、情報収集のサイトとしても活用できると思います。

個別の相談窓口もあるようですので、心強いのではないかと思います。

JVC(国際ボランティアセンター)

アジアやアフリカでの活動を中心とするJVC(国際ボランティアセンター)では、スタディーツアーを実施しています。
ボランティア活動がどのようなものかを実体験して、その後の目的や目標の設定に活かすという方法もあるでしょう。

その他のボランティア参加方法

ボランティアの活動を現地で知ることができるというスタディーツアーについては、国際協力NGOのボランティアプラットホーム(ぼらぷら)でも数多く紹介しています。

TOEFLを実施しているCIEE(国際教育交換協議会)でも海外ボランティアを紹介しています。
CIEEでは、北米やオセアニアへの海外ボランティアを多く扱っていますので、先進的な現場でのボランティア活動を体験できるのではないでしょうか。

その他、旅行会社であるH.I.Sや地球の歩き方でも海外ボランティアツアーを行なっています。
海外ボランティアといっても様々な形態があり、求められることも異なってきます。

まずは、関心があるところのホームページなどで情報を収集し、資料を請求したり、説明会に参加して具体的な方法を調べるのが良いと思います。
まずは、行動してみないと始まりませんので勇気をもって最初の一歩を踏み出してみてください。